静電気放電
静電気放電(ESD)は日常生活の中で普通に起こることです。カーペットの上を歩いてドアのノブに手を触れると、ビリッとくることがあります。乾燥機から洗濯物を取り出すとき、よくパリパリという音がします。こんなときに、感じたり耳にするのが静電気放電です。多くの場合、電子は異種の物質が引き離されるときに移動します。引き離された後、物質は正味荷電を持ちます。このプロセスは摩擦帯電として知られています。乾燥した皮膚、羊毛などは、正電気を帯びやすい傾向があります。ポリエステルやビニールなどは、負に帯電する物質です。ESD現象は、摩擦電気的に帯電された物質の電荷が、電位の異なる物体に突然奪われたときに発生します。摩擦電気で帯電した物体の間の電位差はかなり大きくなります。人間がESD現象を感知する境界は約3000Vです。ビリッと痛みを感じるときの電圧はこの数倍です。
電荷の帯電は、指にビリッときたり静電気で衣服がまとわりつく場合よりもはるかに大きなものです。負傷したり、死に至ることすらあります。人体からのESD現象により数千Vの電荷が帯電され、数Aのピーク電流が発生します。集積回路でこの規模の放電が発生すると、シリコンが溶解したりオキサイドが損傷を受けることがあります。動作中の電気機器でESD現象が発生した場合、物理的損傷がなくても問題が起きる可能性があります。ESD現象により発生する大きな電流が、内部ロジックの状態を変化させる場合があります。その結果、システムが動かなくなったり予測不能な動作をすることがあります。ピックアップ・トラックのプラスチック製ベッド・ライナー上で、金属製ガソリン・タンクがスライドして帯電すると、危険な状況が生まれる可能性があります。ガス・ノズルが接地されている帯電したタンクに触れると、ガソリンの蒸気が引火し、火災が発生する可能性があります。(タンクにガソリンを注入するときは必ず地面に置き、車内では絶対にガソリンを入れないでください)。
当社のダイオード,サイリスタおよびフィルタのラインナップをご覧ください。