Interview 3│半導体ソフトウェア開発
半導体ソフトウェア開発の仕事
半導体の外形を構成する電子部品をレイアウト・設計。
この「パッケージ技術」が製品の高性能化に重要な役割を果たす。主にモバイル系端末に入る小型の半導体パッケージを担当している。
高音質・低消費電量につながるソフトウエア
大学で情報工学を専攻し、ソフトウエア関連の知識が活かせると思いました。
実際は、パソコン上で作成するソフトウエアと異なり、半導体ソフトウエアではハードウエアを制御するプログラムも手掛けるため、ハードウエア自体の仕組みを学ぶ必要がありました。
現在担当しているのは、携帯オーディオ製品のアプリケーション開発。
お客様の要求に沿ってさまざまなソフトウエアを作成しますが、この製品分野で一番大切な性能は、高音質と低消費電量、つまり良い音質で長く聞けることが求められるのです。
ほかにも表示、スイッチボタンの制御、USBでのデータのやり取りなどさまざまな部分に半導体ソフトウエアが必要になり、お客様がつくる製品の機能に大きく影響する技術を感じています。
嬉しかったのは、自分が携わったアプリケーションが大手携帯電話に組み込まれたこと。
極めて低い消費電量を実現したことで、市場の話題を呼ぶ新製品になりました。この携帯電話の広告はテレビCMでも頻繁に流れ、見るたびに嬉しい気持ちになったのを今でも思い出します。
ハードウエアを直接制御する“組み込みソフト”と呼ばれるソフトウエアは、私たちが手がける仕事の中でも難しい分野ですが、世界に誇れる日本のモノづくりを支える重要な技術です。
目標は、スマートフォン関連のアプリケーションに携わること。そのためにAndroidやLinuxを使ったソフトウエアを積極的に学んでいきたいと思っています。
OFF
2008年からマラソンを始め、フルマラソンの大会にも参加。
現在のベストタイムは4時間13分で、4時間を切ることを目標に週に2回の練習を続けている。