1型糖尿病(T1D)、あるいはそれ以前に若年性糖尿病と呼ばれていた病気を患う子供の生活を見守り、自分の生活を管理しようとする親の試練、苦難、感情を想像してみてください。未知の恐怖は不安を生みます。糖尿病を患う子供にとって未知の体験は恐ろしいものです。
正確な原因は不明ですが、T1Dは人体が生きていくために必要な重要なホルモンであるインスリンが分泌されない状態です。消化の過程で、人体は炭水化物を糖分子に分解しますが、インスリンの助けがなければ吸収することはできません。インスリンは血液中の糖(グルコース)を体内の細胞に移動させて、エネルギー源とします。血糖値が高すぎる(通常200mg/dlを超える)と、高血糖を引き起こす可能性があります。高血糖を放置すると、腎不全、神経損傷、視力喪失、心臓病など、生命を脅かす副作用を引き起こすおそれがあります。
一方、身体活動などにより血糖値を低下させることができます。 血糖値が低下しすぎた場合(通常70mg/dl未満)は低血糖と呼ばれます。低血糖の合併症としては、不整脈、心停止、臓器不全、昏睡があり、死亡に至ることもあります。
1型糖尿病を患う8歳の少年(おそらく、よく食べ、よく遊ぶ子供)が、学校に行っている間に、家族が彼の病状を分からないとしたら、それがどれほど恐ろしいことか想像してみてください。彼の両親にとって、彼と学校のスタッフがこの慢性疾患をどのように管理しているのか、時間単位あるいは分単位でさえも分からないという不安を想像してみてください。
リバーのストーリーを見る
持続血糖測定(CGM)はセンサベースの身体装着型血糖測定器で、遠隔モニタリングによる持続的な血糖値測定が可能です。これらの機器により、親はリアルタイムで子供の血糖値を知ることができるため、昼夜、環境を問わず子供の様子が分かって安心できます。その安心感以上に、子供は旧式の血糖測定器(BGM)を使って常に指に針を刺す必要がなくなり、子供らしさを取り戻すことができるのです。平均して、患者は1日に3~8回血糖値を測定する必要があります(炭水化物の摂取量による)。これは年間平均で約2,352回になり、小さな子供の指には刺す回数が多すぎます。
オンセミは、医療機器メーカーにCGM機器向けの広範囲の マイクロエレクトロニクス・システムソリューションを提供し、糖尿病の子供たちがより幸せで長く充実した生活を送れるよう支援していることに、誇りを持っています。
2021年現在、世界の20~79歳のうち、5億3,700万人が1型糖尿病と診断されています。2030年までに、この数は6億4,300万人に増加すると予測されています。そのため、医療機器メーカーが最も先進的で信頼性の高い医療ソリューションを提供することが重要です。
オンセミのTreoプラットフォームは、CGM向けの最先端ソリューションを含む、次世代のアナログおよびミックスドシグナル・デバイスを実現します。
オンセミはすべての糖尿病患者とその家族が未知の恐怖に怯えることなく、より幸せで、より長く充実した生活ができるように支援したいと考えています。
前途は明るく、CGMによって健康的で活気にあふれる世界への道が開けています。