6月 26, 2018

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今朝、米国省エネルギー経済審議会(American Council for an Energy-Efficient Economy 、以下ACEEE)は、2018年国際省エネ・スコアカードにおいてイタリアとドイツが引き分けで2018年省エネワールドカップの最高の栄誉を獲得したことを発表しました。イタリアとドイツは、36項目の評価基準の全体で、世界の他の最大規模のエネルギー消費国23カ国に得点で上回りました。この評価基準には、建築基準、電気器具や設備の基準と表示、対象国の業界のエネルギー強度、および燃料経済性基準におけるベストプラクティスが含まれています。


ACEEEレポートでは、エネルギー効率は、エネルギーの輸入の依存度を下げ、消費者の支出を節約し、汚染を減らしながら、エネルギーに対する新しい需要を満たす最も低コストな方法であるにも関わらず、世界的に圧倒的に活用度が低いと報告しています。

オン・セミコンダクターの技術は、エネルギー効率の高い建物、自動車、および工場を実現でき、スコアカードの評価対象であるエネルギー効率の性能向上を推進するため、ACEEE が強調している方針とパフォーマンスを後押しします。

スコアカードで国がランク付けされる領域の1つは、建物のエネルギー効率です。先月、国際エネルギー機関(International Energy Agency、IEA)は、「冷房の将来-エネルギー効率に優れた空調の機会」と題するレポートを発行し、「世界でもっと暑い地域に住む28億人のうち、空調を保有しているのはわずか8%であり、米国および日本の保有率98%と対照的である」と述べています。また、このレポートでは、市販されている空調でも平均効率が半分以下の商品を買う人が多く、冷房におけるエネルギーニーズを抑える強力な方針が必要であると述べています。オン・セミコンダクターの高・中・低電圧の全領域をカバーするパワーマネジメント製品は、空調、食器洗い機、洗濯機、その他の白物家電におけるエネルギー消費を大幅に削減できます。

乗用車の燃費と、小型車と大型車の燃費基準は、ACEEEスコアカードにおける3つの評価基準です。自動車の電動化は、二酸化炭素の排出を削減し、車両の効率性を向上させ、石油への依存を抑える主要な技術の1つです。小型車の電動化により、油圧システムや機械システムを電気システムで置き換えることができます。たとえば、油圧式のパワーステアリングを電気式のパワーステアリングで置き換えたり、水ポンプなどの機械式または油圧式のポンプを電気ポンプで置き換えたりすることができます。現在、これは、スタート・ストップ(12 V & 48 Vシステム)、バッテリ式電気自動車(BEV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)、燃料電池電気自動車(FCEV)など、さまざまな技術で実現できます。これらの新しいパワートレインシステムでは、使用されているパワー半導体の数が増えるだけではありません。これらの半導体は、苛酷な自動車の環境に耐え、12~400Vの電圧で動作します。このような車両が、相乗り率の成長、利用の増加、環境の一部となっていくでしょう。


自動車の電動化は、パワー要件を制御する半導体製品が重要であり、オン・セミコンダクターが各国のエネルギー効率の目標達成に貢献するための別の機会を提供します。

最後に、国のスコアの21%はエネルギー強度の評価基準に基づいています。エネルギー強度は、GDP全体または特定の業界における1ドル当たりのエネルギー消費です。これは、スマートビル、そして最終的にはスマートシティを実現するスマートサーモスタットなどの製品を用いて、国のエネルギー強度を低減するモノのインターネット(IoT)にとって大きなチャンスをもたらします。イメージセンサ、超低電力の有線および無線接続のシステム・オン・チップ(SoC)、高性能のLED、およびモータ制御シリコンで構成されるオン・セミコンダクターの幅広いポートフォリオは、高性能で電池寿命が長いスマートホーム/ビルディング・デバイスに最適です。

当社のスマートパッシブセンサは、エネルギー強度を改善できる製品の例であり、バッテリ不要の無線センサをサーバーラックの各機器に設置して継続的に大気温度を監視することにより、機器の故障を検知し、データセンター全体の冷気の流れを最適化します。また、当社のIoT開発キット(IDK)プロトタイピング・プラットフォームは、インダストリアルIoT、スマートビル、スマートホーム、ウェアラブル端末、資産管理、その他のIoTアプリケーション向けのオン・セミコンダクターの超低電力製品を使用して構築されています。幅広い接続、検知、および制御オプションを備えたIDKを使用することにより、IoTアプリケーションを素早く開発して導入できます。

オン・セミコンダクターは、ACEEE同盟プログラム(ACEEE Ally Program)のメンバーです。