3月 15, 2023

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AR0822は消費電力を最適化しながら卓越した高画質を提供

AR0822 Image Sensor
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2023年3月17日(米国2023年3月15日発表)- インテリジェントなパワーおよびセンシング技術のリーディング・サプライヤであるオンセミ(onsemi、本社 米国アリゾナ州スコッツデール、Nasdaq: ON)は、革新的なイメージセンサ「AR0822」を発表しました。AR0822は、セキュリティと監視、ボディカメラ、ドアベルカメラ、ロボットなど、照明条件が厳しいアプリケーションで求められる組み込み型ハイダイナミックレンジ(eHDR)および最適化された近赤外線(NIR)応答機能を搭載しています。このセンサの低電力アーキテクチャおよびウェイクオンモーション機能は、システム電力を大幅に低減します。

AR0822は、2.0μmピクセル積層構造の1/1.8インチ(対角8.81mm)8メガピクセル(MP)裏面照射型(BSI) CMOSデジタルイメージセンサです。3840 (H)×2160 (V)のアクティブピクセルアレイを備え、4K動画を60 fpsで提供することができ、ローリングシャッタ方式で画像をリニアモードまたはeHDRモード(120 dB)でキャプチャします。

オンセミでインテリジェント・センシング・グループ担当シニア・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャを務めるロス・ジャトウ(Ross Jatou)は、次のように述べています。「AR0822は低照度時に業界最高の性能を実現しながら、低いシステム電力とコストで120 dBのeHDRを達成できます。このような特徴により、当社のお客様はより高度な画像処理が求められる市場トレンドに対して、省エネルギーを意識したソリューションと長いバッテリ寿命で応える、強いバリュープロポジションを作ることができます」

最近のイメージセンサが直面する大きな課題のひとつに、制御不能な光条件下での動作要求があります。具体的には、ハイダイナミックレンジ(HDR)の場面、つまり極端に明るい部分と暗い部分を持つ画像の場合です。多くのHDR技術は、露光が異なる最大3枚の画像をイメージシグナルプロセッサ(ISP)に送信して合成する多重露光出力を使用していますが、この方法では特に解像度が高い場合は、最大3倍のシステム帯域幅と高価な部品が必要になります。AR0822ではセンサにHDR機能が組み込まれており、システム帯域幅とプロセッサ消費電力を削減しながら、動きやちらつきのある光源に対して補正する露光組み合わせによるインテリジェントな線形化を通じて、卓越した画質も提供します。

IoTアプリケーションの低電力動作およびバッテリ寿命の延長に対する期待に応えるため、AR0822はウェイクオンモーションなどの専用機能によりシステム電力を最適化します。大部分のカメラは、非アクティブ時に低電力モードで動作することで電力を節約し、動きを検出すると通常動作を再開します。これらのシステムでは一般的に、動きを検出するためにセンサとプロセッサの両方が動作する必要があります。AR0822はウェイクオンモーション機能を使用して、センサ上の動きをインテリジェントに検出できるため、センサが動きを検出してプロセッサを動作モードに復帰させるまで、プロセッサは低電力スタンバイモードに留まることができます。

AR0822は、高いNIR感度やビニング/ウィンドウイングなどの高度なカメラ機能も備えています。過酷な環境にも対応できるように設計されており、動作温度範囲は-30℃~85℃(接合部温度)です。AR0822はオンセミの正規販売代理店を通じて販売中です。