SC3:0.35 µm CMOSスタンダード・セル

概要
製品説明
オン・セミコンダクタのSC3スタンダード・セル・ファミリは、コンパクトなビルディング・ブロックのスタンダード・セルおよびソフトIPを高速メモリおよびデータパス機能と組み合わせたものです。SC3ファミリは、0.35 μm高性能CMOSプロセスを使用し、ゲート・アレイの量産アプリケーション向け低コスト代替デバイスを提供します。

特長
  • 最大2 Mのロジック・ゲートおよび2 MビットのRAM
  • 優れた性能:
    • クロックド・フリップフロップで最大トグル・レート:980 MHz
    • 高速動作:2入力NANDゲートで67 psの遅延(FO=2、L=0 mm、VDD=3.3 V)
    • o 低消費電力動作:2入力NANDゲートに対して86 psの遅延(FO=2、L=0 mm、VDD=2.5 V)
    • o クロック-出力性能、6ns(CL = 35 pF)
  • ミックスド電圧動作:
    • コアとパッド間のスプリット電源バス
    • 3.3 Vまたは2.5 Vコア動作
    • 2.5 V、3.3 V、5 V I/O
    • 5 VトレラントI/Oセル
  • 動作温度範囲:-55~150°C
  • コスト重視のアーキテクチャ:
    • 2または3層メタル・インタコネクトにより、所要ゲートおよびパッドに対するデバイス・コストを最小化
  • 迅速なデザインを可能にする豊富なライブラリ:
    • 完全なコア・セルおよびI/Oライブラリ
    • プロセッサ、ペリフェラル、データパス・シンセサイザを含むIPファンクション
  • 幅広いメモリ・サポート:
    • 最大16 Kx8ビットの同期型シングル、2ポートおよびデュアル・ポート
    • 専用BISTポート
    • 速度、集積度、低消費電力を最適化するメモリ・コンパイラ
    • 64x1~16 Kx32ビットのシンクロナスROMコンパイラ
  • FPGA変換固有のメモリ機能:
    • 出力レジスタ・モード、シフト・レジスタ・モード、FIFOモード
    • Xilinx前の書き込みを読む(Read before Write)
    • Xilinx無変換モード
    • アルテラMRAMサイズ
  • 多彩なI/Oセル・オプション:
    • 定義済みコンポーネント付きユーザ・コンフィグレーション可能なパッド・セル
    • 単一I/Oセル当たり1~24 mA
    • 最大96 mAのI/Oドライブが可能なカスタム・コンフィグレーション
    • 標準品およびスルー・レート制限品を用意
    • PCI 33 MHzおよび66 MHz準拠
    • CMOS、TTL、LVCMOS、LVTTL、PCI 33/66レベル
  • 豊富なDFT手法:
    • スキャン・チェイン挿入および並べ替え
    • メモリ・ブロック用ビルトイン・セルフ・テスト(BIST)
    • 自動テスト・プログラム生成(ATPG)
    • JTAGバウンダリ・スキャン挿入
  • JTAGバウンダリ・スキャン・マクロのサポート
  • 各種パッケージを用意:
    • 0.65 mm~1.27 mmピッチのBGA
    • CSP、QFP、CQFP、TQFP、PLCC、LCC、JLCC
    • フラッシュ付きスタックド・パッケージ
    • 要求に応じてバーンインに対応
  • 全動作電圧範囲:2.25 V~3.6 V
  • ESD保護 > 2kV
  • ラッチアップ > 100 mA
  • 消費電力:0.84 μW/MHz/ゲート(FO=1、VDD=3.3 V)
  • 消費電力:0.36 μW/MHz/ゲート(FO=1、VDD=2.5 V)
アプリケーション

SC3スタンダード・セル・テクノロジは、量産デジタルASIC製品をターゲットにしています。デバイス・コストが低いため、大量のオンボード・メモリ、データ・パス・ロジックまたはIPブロックを必要とするデザインに使用できます。

SC3ウェハはオン・セミコンダクターの米国内のウェハ工場で製造されています。さらに、オン・セミコンダクターは、米国政府および軍のプログラムをサポートするためのITAR/NOFORN処理に準拠した、デザイン、マスク生成、シリコン、パッケージング、テストなど、完全な米国内オンショア・フローを提供しています。SC5には大きな移転遺産があります。

SC3は、工業通信コンピューティング&ペリフェラル医療の各市場においても、幅広いアプリケーションをサポートします。

ミッドレンジASICデザイン: SC3は、ゲート数が最大200万、メモリが最大200万ビットのミッドレンジ・アプリケーションに対して、コスト効果の高いソリューションを提供します。オン・セミコンダクターのRTLサインオフおよびネットリスト・ハンドオフ・フローと、多様なI/O規格ファミリに対するサポートが一体となって、SC3デザインへの迅速でシームレスなアクセスを提供します。

FPGA変換: SC3はコスト削減や旧式PLDおよびFPGAデバイスの置換え、あるいは最適性能要件の最新FPGAデバイスへの置換えのための理想的なプラットフォームを提供します。SC3は、電源投入後即動作(LAPU機能)を含むFPGAメモリおよびタイミング生成機能の広範なサポートを提供します。

EOL製品のサポート:オン・セミコンダクターのFPGA-to-ASICおよびASIC-to-ASIC変換能力により、SC3は生産中止品に対するコスト効果の高い長期的ソリューションとなります。

プロセス・アップグレード: 1.25 µm、1.0 µm、0.8 µm、0.6 µm、0.5 µmプロセスおよび旧来型3.3Vテクノロジで設計されたオン・セミコンダクターASICは、容易にSC3ファミリにアップグレードできます。オン・セミコンダクターのASICライブラリは、共通のネットリスト・デザイン・ベースを提供します。

カスタム・ブロックの追加: オン・セミコンダクターは、カスタムASICへのデジタル機能とアナログ機能の混載を専門としています。アナログ機能には、ADCおよびDAC、オペアンプおよびコンパレータ、EMI/RFIフィルタ、AC-DC/DC-DCコントローラおよびレギュレータ、ドライバ、熱管理、電圧および電流管理、デジタル・ポテンショメータがあります。

デザイン・フロー

オン・セミコンダクターのASICは、以下の主要なサードパーティ製ソフトウェア・プラットフォームでサポートされています。

  • Cadence®
  • Synopsys®
  • Mentor Graphics™

オン・セミコンダクターのデザイン・フローは、主要なサードパーティ製デザイン・ツールをオン・セミコンダクター独自のツールと統合して、RTLサインオフでのミッドレンジASICデザインASIC-to-ASIC変換用ASICネットリスト、およびFPGA-to-ASIC変換用FPGAデザインのための柔軟なデザイン・インタフェースを提供します。オン・セミコンダクターのソフトウェア・サポート手法により、デザインから製造まで綿密で連携のとれたフローを実現します。オン・セミコンダクターの経験豊富な専門技術スタッフが、デザイン・プロセスのどの段階でもお客様を支援できます。